今までは、大型の2ルームテントを使用していました。
立ててしまえば、快適そのものですが、設営、撤収がどうしても大掛かりで2泊できないと行く気になりませんでした。
そこで設営撤収が圧倒的に楽だという、ワンポールテントの購入をずっと検討していました。色々と悩んだ末、ワンポールテントの王道、テンティピの購入に思い切って踏み切りました。
高額なテントなので不安もありましたが、一度使って見てこれは一生付き合いたい上がりの一幕に出逢ってしまったかも。
テンティを検討中の方、ワンポールで何を買おうが悩んでる方の参考になれば幸いです。
Contents
テンティピジルコンを選んだ理由
数あるワンポールの中でテンティピを選んだ理由をまとめるとこのようになります。
●幕内で火が使える
●薪ストーブの煙突穴が標準
●結露・火の粉に強い
●デザインが好き
幕内で火が使える
メーカーが幕内で焚き火ができると明記しているのはワタクシが知る限りテンティピ以外にありません。
もちろん危険を熟知し、適切な情報が必要ですが、幕内でぬくぬく安全に過ごしたいワタクシに対する訴求力はエゲツないです。
薪ストーブの煙突が標準装備
今迄薪ストーブは無理やり横から煙突を出していました。
幕除けの設置が一手間なのもありますが、貴重な熱源の煙突の大部分を外箱に出すため暖房効果が思ったより低かったのです。
煙突穴が頂上に設置されているテンティピはその2つの問題をいとも簡単に克服してくれます。
結露、火の粉に強い
ポリエステルのテントの中で火器を使うと燃焼時に生じる水蒸気でどうしても幕内が結露します。
しかし呼吸するテントと銘打たれるテンティピのコットン素材は結露に強いので真冬でもインナーテントがいらないくらいです。
ポリエステルに比べて燃焼にも強くパチッと火が爆ぜて冷や冷やすることもありません。
デザインが好き
いきなり「それって貴方の感想ですよね?」とひろゆき氏に煽られそうですが、北欧のなんとも言えない雰囲気がたまりません。
ワンポールテントといえば真っ先に浮かぶのがサーカースTCです、
しかしがふもとっぱらに行くとシルクドソレイユの興業あるの?と思うほどあちらにもこちらにもサーカスサーカスで流石にと思っていたので(いやいい幕ですよ)人とかぶりたく無い方には最適なテントです。
家族には9cpのサイズをオススメ
この記事を読まれる方はテンティピのラインナップをご存知かと思います。
その中で特に悩まれているのはサイズだと思います。
結論から言うと7以下はソロ、9は2~3人、それ以上は15となると思いました。
寝るだけなら、表記の通り5は5人、7は7人泊まれますが、中でストーブを使ったりテーブル椅子を出して籠る場合はそれが快適に過ごせる限界だと思います。
今回親子3人で9cpを使いましたが広すぎもせず、狭さも感じずちょうどよかったです。
開封
長くなりましたが開封の儀式に移ります。
化粧箱から取り出した姿
以前の2ルームが合計30kgを超えていたのでこのくらいですの重量は許容範囲。
謎のUSB
早速張ってみた
本当に今回がぶっつけ本番で臨みました。
噂に違わず、15分ほどで完成です。
慣れたら10分切るんじゃないかな。
前の2ルームはかなり慣れても30分は掛かったのでそれに較べると大分肉体的にも精神的にも楽ですねぇ。
テンプレートに合わせてペグを打つ
気持ちがハヤリ過ぎて、見応えの無い写真ですがご容赦ください。
このテンプレートに沿ってロープに記された5、7、9、15の数値の位置に(ワタクシの場合は9の位置に8箇所グルリとペグを打ちます。
出入り口を決めてベルトをペグにかける
出入り口の向き決め(テンティピテントの特徴の2本のスラッシュが目印)ベルトのループに火かけます。
ポールを差し込み立ち上げる
新幕に興奮してし過ぎて大雑把過ぎて伝わらない写真になってます。
持ち上げるの大変かなと思いましたがすんなりと立ちあがりました。
ベルトのテンションを調整
あとはベルトのテンションの調整を気の済むまで(公式動画の説明通り、気の済むまでって)
金具、ベルト、縫製、どれもとても強固で安心感があります。
以上本当に簡単に立ちます。今まで苦労していたのは何なんでしょう、と思える手軽さ、気楽さ。
レビュー
新幕に興奮し過ぎて長くなりましたがレポートします。
外観
とにかくかっこいいです。ポリコットンの色合いにグリーンのスカートと出入り口のスラッシュが印象的。
自然の中に調和する(自然っってほどの場所じゃないですが)良い雰囲気(語彙力)
ベンチレーション
ワタクシが買ったのは真ん中のグレードのジルコンにはボトムのベンチレーションが1箇所とトップの開閉式ベンチレーションがあります。
開放してみると本当に空気の対流を実感できます。空気が籠ることなく快適なエアーが常に取り込まれます。
流石幕内で焚き火できると謳うだけのことはあります。(十分気をつけてね!)
ガイラインの質感
どうでもいいことかもしれませんが、ガイラインがめちゃくちゃに強硬です。
強いのはありがたいのですが、素手で扱うとすぐに手がすり切れるので手袋必須です。
内装
ワンポール型のテント、さらにフロアレスタイプは初なので色々不安はありました。
しかし、思っていた以上に快適。
インナーテント無しは開放感あって新鮮な気持ち。
天井の高さ
3mを超える天井高さは開放的でなんとも言えないワクワク感があります。
近代的で高性能なテントの快適さとは違った心地よさがあります。
なんと言うか冒険心をくすぐられるワクワク感があり、キャンプ場を子供と行くアドベンチャーにしてくれるそんなテントです。
広さ
9cpの広さは床直径が約5メートル。
今回は半分にシートを敷き、その上にサーマレスト3枚を敷気寝床を作りました。
ポールから半分がぴったりサーマレストの縦の長さになります。
左右は着替えやカバンを置くのにちょうど良いスペースになりました。
入口側はドマに使いました。
テーブルと椅子3脚を置いてちょうどいい広さです。
冬には薪ストーブを入れるのでレイアウトにはもう少し工夫が必要かも。
家族使用を想定してする場合、7cpか9cpで迷われているなら9cpを強くオススメします。中で寝床を確保しながらリビングスペースを作るには最低9cpが必要だと思います。
ワイルドに幕内は地べた焚火台、コット寝スタイルだよ!と言う方なら7cpでもなんとかいけると思いますが。。。
結露
今回のキャンプは夜から明け方にかけて小雨が常に降り、地面は芝生という湿度の高いシチュエーション。
ポリエステルのテントでは間違いなく内側はびしょ濡れですがテンティピの幕内に水滴が付くということは有りませんでした。
構造上環境性能の高さと素材の通気性が効果を発揮してくれました。
撤収
撤収は極めて楽の一言。
今まで使っていた2ルームは撤収が本当に憂鬱でした。
何より、1人で素早く屋外で畳むのは至難の技、袋に詰め終えるのに最低20分は必要。
テンティピ(に限らずワンポールは)撤収に必要は時間は10分程度。
チェックアウト前の今までの慌ただしさが嘘の様、穏やかな朝が迎えられます。
乾燥
とは言え、いいことばかりでは有りません。
綿混素材はカビの心配がつきもの。
今回は撤収まで小雨がパラついたので初張りにも関わらず乾燥撤収ができませんでした。
家での乾燥
大きな幕なので家での乾燥は大変かなと思いましたが、意外と簡単です。
タープはもう楽勝です、あんなもん、布一枚ですからちょっと大きなフンドシみたいなもんです。
本体も普通のテントと違い、構造上がシンプルなので干すのにそこまで苦労しませんでした。(写真撮り忘れたのを後悔)
2ルームテントを干す労力の1/3程度の労力で干せます。結果雨の日のキャンプもそれほど億劫に感じなくて済みそうです。
不満点
最後、唯一と言っていい不満点について。
入り口が狭い
ここだけですね、唯一の不満点は。
開口部が出入り口1つでさらに小さいのでどうしても開放感は少ないです。
しかしこちらも工夫次第で解消できそう。
まとめ
中で火を使うこと前提で設計されているので安心して薪ストーブを使用することができます。
ポリコットンに包まれる空間はとても落ち着きます。
設営撤収の手軽さは今まで2泊できないと行く気にならなかったのをもっと身軽に手軽にしてくれます。
十分な居住空間を手軽に快適に手に入れられるテンティピは確実にキャンプの満足度をたかめてくれます。
高額で購入までに随分と悩みましたが、ついにたどり着いた長年付き合って行けそうな、上がりの一幕になりそうです。
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