台風や豪雨の被害で道路が冠水するというニュースが最近増えたような気がします
ニュースでも水没して動けなくなった車の映像をよく見ます。
実際どの位までなら車は走行可能なのでしょうか?
調べてみたくなりました。
Contents
乗用車の走行可能水深
エンジンまわり




エンジン部分は水がエアクリーナーまで冠水すると、燃焼に必要な空気を送ることができないのでエンジンが停止してしまいます。最悪エンジン本体が水を吸い込んでしまいウォーターハンマー現象がおこり二度とエンジンがかからなくなってしまいます。
リヤまわり





マフラーが水で塞がれてしまうと、排気ができずエンジンが停止してしまいます。渡河能力のある車がマフラーより上に水が回ってても大丈夫なのは、
排気ガスを勢いよく噴射して水の侵入を防いでいるからです。
注意しなければいけないのは冠水中にアイドリングストップ機能が働くと
排気ガスもとまりマフラーへの浸水が防げなくなります。
走行可能水位
セダン・コンパクトカー





一般的なセダン・コンパクトカーの地上最低高は〜15cmなので
侵入可能水位はよく20cmが限界と言われています。
クロスオーバーSUV





ジャブジャブ行けそうな雰囲気を出しているSUVですが、多くの車種は
乗用車の地上高を嵩上げしたクロスオーバーSUVと言われるタイプです。
最低地上高は15〜20cm未満がほとんどで、渡河能力はベースの車両から
上がった地上高分と言えそうです。
ですのでおおよそ30cmを超える水位は走行を控えた方がいいかも。
SUV・クロカン 渡河性能表





地上最低高が20cmを超える本格オフローダーと言われるクラスになります。
渡河能力が正式に発表されるのもこのクラスから、
言い換えると渡河能力を持っているのは車として特殊用途であると言えます。
おおよそ渡河能力70cmを超えると本格オフローダーと
呼ばれる部類に入ります。
SUV渡河能力表
〜40cm | ・XC60 ・コンパス |
〜45cm | ・XC40 |
〜50cm | ・X3 ・X5 ・Q5 ・チェロキー |
〜60cm | ・ディスカバリースポーツ ・イヴォーク |
〜65cm | ・ベラール |
〜70cm | ・パジェロ ・ランドクルーザー ・ランドクルーザープラド ・newGクラス |
〜75cm | ・ラングラー |
〜80cm | ・カイエン(78cm) |
〜85cm | ・レンジローバー・スポーツ |
〜90cm | ・レンジローバー ・ディスカバリー ・ディフェンダー |
〜100cm |
メーカーのオフィシャル、それに準ずるプレスの資料を調べて思いつくSUV・クロカンの渡河性能をまとめて見ました。年式やグレードによって細かく違うと思いますが目安として見てください。
HPやプレスで大々的に発表していな車種でも30cm位は行けると
思いますが基本的には渡河を推奨していないということだと思います。






まとめ
いわゆる普通車と呼ばれる車は20cmを超える冠水があった場合注意が必要で
30cmを超えたあたりからは基本的には走行を控えるのが無難かと思います。
キャンパーの方はSUVを乗られているかと思いますが、乗用車ベースの
クロスオーバーSUVは基本的に渡河能力は普通車とそんなに変わらないと
思ったほうが安全です。
オフロードをメインとして設計されたSUV・クロカンはメーカーが
好評している値までは車の設計としては走行可能だと思いますが
車と運転技術を過信せず細心の注意を払って走行しましょう。
実際、冠水道路では下がどうなっているか判断ができず、水圧で
マンホールの蓋が空いてしまっていたり、何が水底に沈んでいるか
わかりません。
十分な渡河性能を持っている車種でも一般道での冠水は
目視で水底を確認できない場合は運転を避けるべきだと思います。
今一度愛車のマフラーの高さや、地上最低高を確認をして
安全な渡河深度を把握しましょう。
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